日置矯正歯科ブログ

2024.04.19更新

子供のスマホ長時間使用が歯並びに与える影響

スマホやタブレット端末は、忙しい子育てには便利なツールですが、子供が長時間これらのデバイスを使用することは、歯並びに悪影響を与える可能性があります。

スマホが原因で起こる歯並びの問題

下顎の突出と受け口の形成

子供がスマホを覗き込む姿勢を長時間続けると、首や顔が下向きになり、下顎にかかる筋肉の発達が妨げられます。これにより、下顎が突出しやすくなり、受け口(反対咬合)が形成されるリスクが高まります。

頬杖による顎の成長への影響

イスに座ってスマホを見る際に頬杖をつく子供は、顎の成長が誤った方向に進む可能性があります。これも歯並びを悪化させる一因となります。

主な不正咬合のリスク

受け口・反対咬合

下顎が前方に突出することで、上顎と下顎の成長バランスが崩れ、顎関節症のリスクが増加します。場合によっては外科手術が必要な矯正治療が求められることがあります。

開咬(オープンバイト)

スマホを見る際の下向き姿勢が原因で、上下の顎の成長バランスが乱れ、奥歯を噛みしめても前歯がしっかり噛み合わない状態になることがあります。これにより、前歯で食べ物をうまくかみ切れない状態が生じることがあります。

出っ歯・上顎前突

特に指しゃぶりをしながらスマホを使用している場合、上顎が前方に突出しやすくなり、矯正治療や外科手術が必要になることがあります。

子供の歯並びを守るためのポイント

姿勢を正す

スマホやタブレットを使う際は、正しい姿勢を意識し、前かがみや猫背を避けるようにしましょう。

食事の質に注意する

硬めの食べ物を適度に取り入れ、食べ物をよく噛む習慣を身につけさせることで、顎の健康な発達を促します。

舌の癖を改善する

舌を押し出す癖がある場合は、これを改善することが重要です。

指しゃぶりや口呼吸の習慣を見直す

これらの癖が顎の成長に影響を与えるため、早めに改善を図ることが望ましいです。

頬杖の癖を止める

顎への圧力が不均一になるため、この癖は顎の変形や歯並びの問題を引き起こすことがあります。

うつ伏せ寝の習慣を改善する

顎への圧力がかかりすぎるため、この姿勢は避けるように指導します。

これらの対策を実践することで、子供の歯並びと全体的な顎の健康を守ることができます。興味や注意がスマホに集中しがちな現代の子供たちにとって、親の積極的な関与と指導が非常に重要です。

投稿者: 日置矯正歯科

2024.04.16更新

歯列矯正でEラインは変わる?

歯列矯正によってEラインがどう変化するかは、個々の歯やアゴの位置、傾きに依存します。歯並びが整うことで唇の位置や口元の突出感も変わり、結果としてEラインに影響を与えます。ただし、その変化の度合いには個人差があるため、具体的な変化を知るには歯科医師の診断が必要です。

Eラインとは
Eライン(エステティックライン)は、側面から見たときに顔のプロファイルを決める重要なラインで、鼻と顎の突出部分を通る想像上の直線です。このラインと唇の位置の関係で顔の美しさが評価されます。

口元タイプ別のEラインの変化例

パターン① 出っ歯

出っ歯の場合、上唇がEラインを越えて突出していることが多いです。歯列矯正によって前に出ている歯を引っ込めることができれば、Eラインが改善されます。

パターン② 上下顎前突

上下顎前突は上下の歯が共に前に出ている状態です。こちらは歯列矯正や場合によっては外科手術による顎の後退が必要になることがあります。

パターン③ 下あごが小さい・引っ込みすぎている

この状態では、下あごが極端に後ろにあるため、口元が突出して見えることがあります。歯列矯正による上の歯の後退や形成外科的な手法で改善可能です。

パターン④ 受け口

受け口の場合、下あごが前に出ているため、Eラインから突出していることがあります。歯列矯正で下の歯の位置を調整することで改善が期待できます。

パターン⑤ 口元が引っ込みすぎている

深く噛みこんでいる場合や歯が内側に傾いて生えている場合に見られます。歯列矯正により、歯の位置を正しく調整して改善することが可能です。

Eラインの変化の限界
歯列矯正はEラインを改善する手段の一つですが、その効果は歯並びだけでなく、骨格や唇の厚みなど他の顔の特徴にも依存します。例えば、鼻が低い場合や唇が厚い場合、歯列矯正だけでは顕著な改善が見られないこともあります。このような場合は、美容外科的な介入が必要となることもあります。

総合的なアプローチ
歯列矯正によるEラインの改善を目指す場合、まずは詳細な診断を受け、自分の歯並びや骨格の状態を理解することが重要です。それにより、どの程度の改善が見込めるか、どの治療方法が最適かが判断されます。効果的な変化を求める場合は、時には外科的な手法も検討することが推奨されます。

 

投稿者: 日置矯正歯科

2024.04.11更新

矯正治療で歯を抜かないためのスペース作りはどうやって行うの?

IPR(Interproximal Enamel Reduction)について
IPR、別名ディスキングとは、歯と歯の間にあるエナメル質を削る治療法です。これにより、歯の表面のエナメル質を0.2mmから0.5mm程度削り取ります。人の歯のエナメル質は通常1mmから2mmの厚さがありますので、この程度の削り取りでは歯の寿命に影響を与えることは少ないとされています。これを複数の歯に適用することで、矯正に必要なスペースを確保することが可能です。広く実施されている矯正治療法の一つですので、安心して受けることができます。

歯の遠心移動に関して
遠心移動は、親知らずがあったスペースを利用して奥歯を後ろへ移動させることを指します。これにより前歯にスペースを作ることが可能になります。最近ではマウスピース矯正においてこの技術が得意であり、歯を効率的に後方に移動させることが可能です。ワイヤー矯正でも遠心移動が行えますが、その際はTAD(インプラントアンカー)などの補助装置が必要となることがあります。

側方拡大について
小児矯正では顎そのものを広げることがありますが、成人矯正では歯槽骨の範囲内で歯を横に広げる方法が一般的です。この際、歯槽骨に沿って歯が正しく並ぶことで、上から見ると歯がU字型に並びます。歯が内側に倒れてしまうとV字型になり、これを元の位置に戻すことで歯が横に広がり、スペースが生まれます。しかし、歯槽骨がないところに歯を動かすと歯茎が下がり、歯の寿命が縮まる可能性があるため、注意が必要です。

非抜歯矯正のリスク
非抜歯矯正は、歯の凹凸が小さい場合に適しています。しかし、大きな凹凸があるにもかかわらず非抜歯矯正を強行すると、歯が前に飛び出してしまい、出っ歯や口を閉じることができなくなる「口ゴボ」状態になるリスクがあります。非抜歯矯正を検討している場合は、詳しい検査と歯の凹凸の評価が必要です。凹凸が小さい場合は非抜歯矯正でも問題なく歯が並びますが、大きい場合は抜歯矯正が必要になることもあります。矯正治療を失敗させないためには、自分の歯並びに合った適切な矯正治療法の選択が重要です。

 

投稿者: 日置矯正歯科

2024.04.09更新

矯正治療で抜歯は必須?

矯正治療において歯の抜歯に抵抗を感じる方もいるでしょう。抜歯が必要な場合とそうでない場合があり、それぞれ利点と欠点が存在します。抜歯を避けることで見た目は改善されるかもしれませんが、噛み合わせが十分には改善されないこともあります。

抜歯が必要な理由
矯正で歯を抜く主な理由は、限られたスペースに歯を整然と配置するためです。歯並びの問題は、多くの場合、歯の数やサイズに対して顎の骨が小さいことに起因します。顎に収まらない歯が原因で歯並びが悪化する場合、抜歯してスペースを確保する方法が効果的です。

抜歯なしの矯正リスク
抜歯を行わずに無理に矯正をすると、元の歯並びに戻る「後戻り」や、口元のシルエットが不自然になるリスクがあります。

抜歯する歯
矯正時には、噛み合わせに影響が少ない歯を選んで抜歯します。一般的には、第一小臼歯または第二小臼歯が抜歯されます。これらの歯は、食べ物を噛み切る前歯や、他の歯への負担を分散する犬歯と比較して、機能的な影響が少ないためです。

抜歯にかかる費用
抜歯の費用は自由診療であり、通常は1本あたり5,000円から10,000円が目安です。ただし、親知らずが虫歯や歯周病を引き起こしている場合には、保険適用の可能性があります。

非抜歯矯正の可能性
抜歯を伴わない「非抜歯矯正」も可能です。歯並びの乱れが比較的軽度で、余分なスペースがある「すきっ歯」などの場合には、抜歯なしで矯正が行えることがあります。しかし、顎が小さく、歯の凹凸が大きい場合や、大きな「出っ歯」や「受け口」の症状がある場合は、歯を後退させる必要があるため、多くの場合で抜歯が必要です。

幼少期の矯正
子どもの時期に矯正を開始すると、抜歯なしで治療できる可能性が高まります。これは、子どもの顎骨が柔らかく、成長を促して永久歯がきれいに並ぶ土台を作ることができるためです。また、早期に治療を開始することで、矯正の痛みが少なく、悪い癖を改善することで全体的な口の健康が向上します。

投稿者: 日置矯正歯科

2024.04.06更新

床矯正治療とバイオブロック治療の違い

歯列の治療には、悪化した原因を特定することが重要です。ガタガタとした歯並び、受け口、歯がきちんと咬み合わず隙間が生じる場合など、問題の根本は、上あごの骨が適切に発育しないためとされています。
当院では、この問題に直接対応する「バイオブロック」を使用しています。バイオブロックは、歪んで成長した上あごの骨を立体的に修正し、正常な成長を促します。
一方、床矯正では、歯を並べるためのスペースが不足している際に装置を使用してあごの骨を横に広げる治療を行いますが、これは骨を立体的に移動させるものではなく、上あごの骨を正しい位置に戻すことはできません。
バイオブロックでは、「悪い歯並び=小さいあごの骨」という観点から治療を行いますが、これが床矯正との大きな違いです。悪い歯並びの根本原因は、上あごの骨の不適切な成長にあります。

バイオブロック治療のプロセス

上あごの治療を「バイオブロック ステージ1」を使い、正しい位置へ導きます。これにより、舌が自然と上あごに収まるスペースを作り出します。
上あごの成長を誘導した後、下あごの治療を「バイオブロック ステージ1」を用いて開始します。
最後に「バイオブロック ステージ3」を使い、顔全体のバランスを整えます。
健康的で美しい顔の条件は、自然に唇が閉じていること、舌が軽く上あごに触れること、歯が軽く接触していることです。

バイオブロックによる治療は、正しい呼吸法を身につけることを目的とし、以下の症状が改善可能です

・叢生(でこぼこの歯並び)
・上顎前突(出っ歯)
・反対咬合(受け口)
・開咬(奥歯で咬み合わせたときに前歯に隙間が生じる)
・ガミースマイル(笑うと上の歯ぐきが目立つ)

改善が見込めるその他の症状には、アレルギー性鼻炎、子供のいびき、アトピー、不安定な精神状態、風邪の多発などがあります。歯並びや成長に関するご不安がある場合は、ご相談ください。

投稿者: 日置矯正歯科

2024.04.01更新

途中で辞めた矯正治療の再開はできる?

矯正治療は通常の歯科治療と異なり、途中で断念するケースも少なくありません。これは、治療期間が長引いたり、治療の痛みが辛い場合が多いからかもしれません。しかし、治療を中断して後悔する方も多く、他院から当院に治療再開の相談に来られる方がいます。

まずは相談から始めましょう
矯正治療を再開したい場合、まずは相談することが重要です。

電話での事前相談
矯正治療の再開や引き継ぎが可能かどうかは、それぞれの歯科医院に確認が必要です。ウェブサイトに情報がない場合が多いため、気になるクリニックがあれば、まずは電話で相談してみましょう。

症例が豊富な医院を選ぶ
途中で中断した矯正治療を持ち込む場合、症例や実績が豊富な医院が対応しやすいです。矯正が中断された歯並びは治療の難易度が高まるため、症例の多さをウェブサイトやカウンセリングで確認し、類似のケースを治療した経験があるかを重視しましょう。
辞めた原因を解消できる医院を選ぶ
矯正治療の再開を考える際には、中断の原因を理解することが重要です。その理由に対処できなければ、再開後も中断するリスクがあります。

通院のしやすさ
歯科医院が遠かったり通いづらかったりすると、中断の一因となりがちです。矯正治療では頻繁に調整が必要なため、自宅から通いやすい医院を選ぶことが望ましいです。

担当医との相性
矯正治療は数年に及ぶことが多く、担当医との相性が治療を続ける上で非常に重要です。治療方針や説明の不足などが原因で中断することもありますので、カウンセリング時に相性を確かめましょう。

予約の取りやすさ
予約が取りづらいと、治療のペースが乱れがちです。矯正治療では定期的な通院が必要なため、予約がスムーズに取れる医院を選ぶことが重要です。

治療のつらさ
矯正治療の痛みや不快感が原因で中断することもあります。つらい治療を避けるために、マウスピース矯正のような選択肢も検討する価値があります。

矯正治療再開のポイント
矯正治療を再開する際は、以下の点に注意してください。

費用の負担
再開には再び費用が発生します。矯正を中断した時期や状態によって費用は変わりますが、通常は新たに始める場合と同様の費用がかかることが多いです。

対応可能な医院か
多くの医院で相談には乗ってくれますが、実際に矯正を再開できるかどうかは医院のポリシーに依存します。

中断の理由が解消されるか
再開した医院が以前の中断理由を解消できなければ、同じ問題が再発する可能性があります。ですから、それらの問題を解決できる医院を選ぶことが重要です。

投稿者: 日置矯正歯科

2024.03.14更新

受け口の矯正は難しいって本当?

受け口とは、下の前歯が上の前歯より前に出ている状態の事です。
受け口になる場合は、単純に歯の位置がズレているのではなく、かみ合わせや骨格そのものに問題がある場合が多いため、治療が難しいケースが多いです。
特に、下の顎が上顎よりも前に出ている骨格性の受け口(下顎前突症)の場合ですと、外科手術によって下の顎を後方に引き下げる必要があります。

下顎の成長は思春期に起こるので予測が難しい
下顎の成長は思春期に起こるので歯並びの予測が難しいのも、矯正治療の難易度をあげる要因の一つです。
12歳ごろすべての乳歯が永久歯に生え変わったときに歯並びが整っていたとしても、その後、下顎が成長し受け口になってしまう、というケースもあります。
下顎の成長は身長と同じく、ある程度は遺伝で決まるのですが、どの程度成長するのかに関しては予想が難しいのです。
個人での予想はもちろん、たくさんの症例を見ている矯正専門医でもしっかりと予想をつけるのは困難です。

早期治療しても再度治療が必要な場合も
受け口の不安がある場合には、早期に治療を行いましょう。
小児矯正の第一期治療では、乳歯から永久歯に生え変わる期間、顎の成長をコントロールして行い、歯が生えるスペースを確保し前歯の位置を整えます。
第一期治療に加えて、第二期治療ではワイヤー矯正などで全体の歯の位置を整えます。
通常ですと、第一期治療と第二期治療で歯並びは整います。
ですが、受け口の場合は、第二期治療が終わった後で下顎が成長する可能性があるので注意が必要です。

骨格性の場合には、外科手術での治療
下顎が上顎よりも大きく前方に出ている場合には、外科手術で直します。
外科手術によって下顎を後方に引き下げ、上顎と下顎の位置を整えます。
手術は、大学付属病院などの専門機関で全身麻酔下で行い、術後は顎を固定するため食事制限もあります。
マウスピース矯正やワイヤー矯正に比べるとハードルが高い治療と言えるでしょう。

投稿者: 日置矯正歯科

2024.03.05更新

子どもの矯正治療中、注意したいポイント

日常生活で意識すべきこと
食事内容の工夫が重要
矯正治療中は食事の内容に注意が必要です。硬い食べ物や粘着性の高い食べ物は避けるべきです。これはワイヤー矯正の場合、装置が歯に固定されているため、食べ物が引っかかったり外れたりするリスクがあるからです。しかし、子どもの場合、食事は栄養補給だけでなく楽しみも大切です。工夫をして、治療が負担にならないように配慮することが重要です。

甘いものや間食の制限
矯正装置が歯に固定されている場合、食べ物が装置に引っかかりやすく、虫歯リスクが高まります。砂糖を多く含む食べ物は虫歯リスクをさらに高めるため、制限が必要です。特に子どもの場合、外出先でのおやつや間食の内容も気をつける必要があります。

親子でのオーラルケア
矯正治療中は虫歯リスクが高くなるため、オーラルケアが非常に重要です。装置がある場合は、通常の歯ブラシだけでは不十分で、補助的な清掃道具も必要です。治療方法は子どもだけでなく親も理解しておくことが大切です。また、子どもの場合は手先が不器用なこともあり、親が積極的にケアに関わることが重要です。

矯正治療中の痛み対処法
装置による粘膜の痛み
矯正装置を装着した直後は違和感がありますが、時間が経つと慣れてきます。しかし、装置が粘膜に引っかかり痛みや傷が生じる場合は調整が必要です。痛み軽減のために、矯正治療用ワックスを使用します。

歯の移動に伴う痛み
矯正治療中、歯を動かす際には痛みが生じます。この痛みは通常、数日で落ち着きます。痛みが気になる場合は痛み止めを服用して対処することができます。咬み合わせの変化による痛みもありますが、その場合は咬合調整が必要になることがあります。

子どもが訴える痛みへの対応
子どもが痛みを訴える場合、その原因を特定することが難しい場合があります。そのような場合は、かかりつけ医に相談することをおすすめします。

子どもの矯正治療のモチベーション維持
小児矯正治療は、子ども自身が「治したい」という意識が低いことがあります。取り外し式の矯正装置を使用する場合、装置の使用意識を高める必要があります。矯正の目的や必要性を子どもに理解させ、親御様がサポートすることが大切です。

投稿者: 日置矯正歯科

2024.03.01更新

子供の矯正治療

大人の矯正歯科治療は見た目や咬み合わせを改善するための治療
大人の歯科矯正治療は、歯の見た目を整えて咬み合わせを改善し、歯並びを美しくすることが主な目的です。
顎の成長が完了しているため、子供とは違い、歯が動かしにくく、治療期間が長期にわたることも少なくありません。治療では、装置を用いて歯に圧力をかけて移動させる方法が一般的です。
歯を動かすためのスペースが不足している場合は、抜歯を行うこともあります。また、患者様の希望や目標に応じて、治療計画を立てることが大切です。

子供の矯正歯科治療は永久歯を適切な咬み合わせにするための治療
子供の歯科矯正治療は、これから生える永久歯の歯並びを整えることが主な目的です。顎の骨が成長中のため、顎の成長を正しい方向に導きながら、永久歯が適切な位置に並ぶように治療を行います。
乳歯の段階で咬み合わせや永久歯の生える位置を正しく導ければ、永久歯になってからの矯正治療が不要になる可能性もあります。また、大人の矯正治療と比べ、顎の骨がまだ固まっていないため、効果が早く現れる傾向があります。子供の歯は、乳歯だけの時期、乳歯と永久歯が混在する時期、すべてが永久歯に生え変わった時期と、成長に応じて状況が変化するため、治療方法も年齢や骨・歯の成長具合によって異なります。
永久歯が正しく生えるようにスペースを確保したり、上顎と下顎のバランスを調整したりするなど、多様な治療方法と矯正装置が存在します。

子供の矯正には「1期治療」と「2期治療」がある
子供の歯科矯正治療は、治療時期に応じて「1期治療」と「2期治療」の2種類に分けられます。
1期治療は、乳歯のみ、または乳歯と永久歯が混在する子供を対象とし、約6歳から小学校低学年が目安です。2期治療は、永久歯が生え揃った子供を対象とし、小学校高学年以降が目安です。歯科矯正治療は、歯や骨格の成長に合わせて行われますが、1期治療から始めても必ずしも2期治療まで進む必要はなく、歯列の状態によっては1期治療のみで終了することもあります。

1期治療(骨格矯正)
1期治療は骨格の矯正に重点を置きます。この時期は上下の顎の骨が成長しているため、咬み合わせが逆であったり、将来の永久歯のためのスペースが不足していたりする場合の基礎を整える治療が主です。
顎の骨を拡げる装置や咬み合わせを正しい方向に導く装置を使用し、永久歯が適切な位置に生えるための準備を行う期間とみなすことができます。

2期治療(歯列矯正)
永久歯がすべて生え揃い、顎の成長もほぼ完了しているため、歯並びの改善を目的とした治療を実施します。1期治療の後に2期治療を行うこともあります。
通常、上顎骨は9~10歳で、下顎骨は身長の伸びが止まる頃に成長が完了します。成長に合わせて、装置を用いて歯並びを整えていきます。治療方法は大人の歯科矯正治療とほとんど同じで、ワイヤーやマウスピースなどを使用して歯を正しい位置に移動させます。

投稿者: 日置矯正歯科

2024.02.29更新

床矯正で子供に後悔させない!失敗する理由とは?

後悔や失敗の理由と子供の床矯正
床矯正は子供の歯並びを整えるための重要な治療ですが、一部の親が後悔や失敗を感じる理由は何でしょうか。

治療開始のタイミングの誤り
子供の床矯正を成功させるには、治療開始のタイミングが重要です。タイミングが間違っていると、後悔や失敗の原因になります。

成長段階に合わせた治療の必要性
子供の成長段階によって、歯や顎の発育状態が異なります。床矯正は成長に合わせて行われるべきで、成長のピーク時に治療を開始するのが理想です。成長期に治療を行うことで、歯や顎の形成を促し、良い結果が得られます。

早すぎる治療の危険性
床矯正を早すぎる時期に行うと、成長が十分でないために効果が得られないだけでなく、問題を引き起こす可能性もあります。

適切な時期の判断は専門家に相談
子供の床矯正の適切なタイミングは個人によって異なるため、専門家の意見を求めることが重要です。矯正歯科医は歯の発育状態や骨の成長パターンを評価し、最適な治療時期を判断します。早めに専門家の診断を受けることで、不適切なタイミングでの治療開始を避けられます。
適切なタイミングでの治療開始は、子供の床矯正の成功に大きく影響します。このほかにも、「矯正歯科医の選択ミス」や「維持管理の不足」などの要素が関連しており、これらを把握することで後悔や失敗を防げます。

矯正歯科医の選択ミス
子供の床矯正を成功させるためには、信頼できる矯正歯科医を選ぶことが非常に重要です。矯正歯科医の選択にミスをすると、後悔や失敗の原因となります。以下に、矯正歯科医の選択におけるポイントと避けるべきミスについて詳しく説明します。

矯正歯科医の専門性と経験
矯正歯科医の専門性と経験は、治療の成功に直結します。信頼できる矯正歯科医は、専門的な知識と技術を持ち、床矯正に関する豊富な経験を有しています。矯正歯科医の資格や学歴、専門分野への取り組みなどを調査し、専門性と経験を確認することが重要です。

相性とコミュニケーション
矯正歯科医との相性やコミュニケーションは、治療期間中に重要な要素となります。子供の床矯正は数年にわたる長期的な治療ですので、患者と矯正歯科医の信頼関係やコミュニケーションの良さは必要不可欠です。初回の相談時に矯正歯科医とのコミュニケーションや対応を評価し、信頼できる医師を選ぶようにしましょう。

ミスを避けるための注意点
矯正歯科医を選ぶ際に避けるべきミスには以下のようなものがあります。矯正歯科医の選択ミスは後悔や失敗につながる可能性がありますので、慎重に選ぶようにしましょう。

維持管理の不足
子供の床矯正を成功させるためには、治療後の維持管理も非常に重要です。維持管理が不十分な場合、治療結果が損なわれたり、再度の矯正が必要になる可能性があります。以下に、維持管理の重要性と不足のリスクについて詳しく説明します。

維持管理の重要性
床矯正治療は、歯や顎の位置を変えるプロセスであり、一度治療が終了したからと言って終わりではありません。矯正装置が取り外された後も、一定の期間、定期的な検診やケアが必要です。維持管理は、治療結果を安定させ、歯並びの変化を最小限に抑えるために重要です。

不足のリスクとその影響
維持管理が不十分な場合、以下のようなリスクがあります。
– 歯並びの戻り: 歯並びが元の状態に戻る「リバウンド」が起こる可能性があります。矯正装置を外した後も、歯や顎の成長や咬合の変化によって、歯並びが変化することがあります。
– 保持装置の不備: 矯正治療後に使用される保持装置(リテーナー)を適切に使用しない場合、歯の移動や咬合の変化が起こる可能性があります。保持装置の継続的な使用やメンテナンスが重要です。
– 正しいケアの欠如: 歯磨きやフロスの適切な使用、口腔衛生の維持が怠られると、むし歯や歯周病などの口内環境の問題が生じる可能性があります。適切なケアと定期的な歯科医院での検診は、治療結果の維持に不可欠です。

投稿者: 日置矯正歯科

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