日置矯正歯科ブログ

2024.04.19更新

子供のスマホ長時間使用が歯並びに与える影響

スマホやタブレット端末は、忙しい子育てには便利なツールですが、子供が長時間これらのデバイスを使用することは、歯並びに悪影響を与える可能性があります。

スマホが原因で起こる歯並びの問題

下顎の突出と受け口の形成

子供がスマホを覗き込む姿勢を長時間続けると、首や顔が下向きになり、下顎にかかる筋肉の発達が妨げられます。これにより、下顎が突出しやすくなり、受け口(反対咬合)が形成されるリスクが高まります。

頬杖による顎の成長への影響

イスに座ってスマホを見る際に頬杖をつく子供は、顎の成長が誤った方向に進む可能性があります。これも歯並びを悪化させる一因となります。

主な不正咬合のリスク

受け口・反対咬合

下顎が前方に突出することで、上顎と下顎の成長バランスが崩れ、顎関節症のリスクが増加します。場合によっては外科手術が必要な矯正治療が求められることがあります。

開咬(オープンバイト)

スマホを見る際の下向き姿勢が原因で、上下の顎の成長バランスが乱れ、奥歯を噛みしめても前歯がしっかり噛み合わない状態になることがあります。これにより、前歯で食べ物をうまくかみ切れない状態が生じることがあります。

出っ歯・上顎前突

特に指しゃぶりをしながらスマホを使用している場合、上顎が前方に突出しやすくなり、矯正治療や外科手術が必要になることがあります。

子供の歯並びを守るためのポイント

姿勢を正す

スマホやタブレットを使う際は、正しい姿勢を意識し、前かがみや猫背を避けるようにしましょう。

食事の質に注意する

硬めの食べ物を適度に取り入れ、食べ物をよく噛む習慣を身につけさせることで、顎の健康な発達を促します。

舌の癖を改善する

舌を押し出す癖がある場合は、これを改善することが重要です。

指しゃぶりや口呼吸の習慣を見直す

これらの癖が顎の成長に影響を与えるため、早めに改善を図ることが望ましいです。

頬杖の癖を止める

顎への圧力が不均一になるため、この癖は顎の変形や歯並びの問題を引き起こすことがあります。

うつ伏せ寝の習慣を改善する

顎への圧力がかかりすぎるため、この姿勢は避けるように指導します。

これらの対策を実践することで、子供の歯並びと全体的な顎の健康を守ることができます。興味や注意がスマホに集中しがちな現代の子供たちにとって、親の積極的な関与と指導が非常に重要です。

投稿者: 日置矯正歯科

2024.04.16更新

歯列矯正でEラインは変わる?

歯列矯正によってEラインがどう変化するかは、個々の歯やアゴの位置、傾きに依存します。歯並びが整うことで唇の位置や口元の突出感も変わり、結果としてEラインに影響を与えます。ただし、その変化の度合いには個人差があるため、具体的な変化を知るには歯科医師の診断が必要です。

Eラインとは
Eライン(エステティックライン)は、側面から見たときに顔のプロファイルを決める重要なラインで、鼻と顎の突出部分を通る想像上の直線です。このラインと唇の位置の関係で顔の美しさが評価されます。

口元タイプ別のEラインの変化例

パターン① 出っ歯

出っ歯の場合、上唇がEラインを越えて突出していることが多いです。歯列矯正によって前に出ている歯を引っ込めることができれば、Eラインが改善されます。

パターン② 上下顎前突

上下顎前突は上下の歯が共に前に出ている状態です。こちらは歯列矯正や場合によっては外科手術による顎の後退が必要になることがあります。

パターン③ 下あごが小さい・引っ込みすぎている

この状態では、下あごが極端に後ろにあるため、口元が突出して見えることがあります。歯列矯正による上の歯の後退や形成外科的な手法で改善可能です。

パターン④ 受け口

受け口の場合、下あごが前に出ているため、Eラインから突出していることがあります。歯列矯正で下の歯の位置を調整することで改善が期待できます。

パターン⑤ 口元が引っ込みすぎている

深く噛みこんでいる場合や歯が内側に傾いて生えている場合に見られます。歯列矯正により、歯の位置を正しく調整して改善することが可能です。

Eラインの変化の限界
歯列矯正はEラインを改善する手段の一つですが、その効果は歯並びだけでなく、骨格や唇の厚みなど他の顔の特徴にも依存します。例えば、鼻が低い場合や唇が厚い場合、歯列矯正だけでは顕著な改善が見られないこともあります。このような場合は、美容外科的な介入が必要となることもあります。

総合的なアプローチ
歯列矯正によるEラインの改善を目指す場合、まずは詳細な診断を受け、自分の歯並びや骨格の状態を理解することが重要です。それにより、どの程度の改善が見込めるか、どの治療方法が最適かが判断されます。効果的な変化を求める場合は、時には外科的な手法も検討することが推奨されます。

 

投稿者: 日置矯正歯科

2024.04.11更新

矯正治療で歯を抜かないためのスペース作りはどうやって行うの?

IPR(Interproximal Enamel Reduction)について
IPR、別名ディスキングとは、歯と歯の間にあるエナメル質を削る治療法です。これにより、歯の表面のエナメル質を0.2mmから0.5mm程度削り取ります。人の歯のエナメル質は通常1mmから2mmの厚さがありますので、この程度の削り取りでは歯の寿命に影響を与えることは少ないとされています。これを複数の歯に適用することで、矯正に必要なスペースを確保することが可能です。広く実施されている矯正治療法の一つですので、安心して受けることができます。

歯の遠心移動に関して
遠心移動は、親知らずがあったスペースを利用して奥歯を後ろへ移動させることを指します。これにより前歯にスペースを作ることが可能になります。最近ではマウスピース矯正においてこの技術が得意であり、歯を効率的に後方に移動させることが可能です。ワイヤー矯正でも遠心移動が行えますが、その際はTAD(インプラントアンカー)などの補助装置が必要となることがあります。

側方拡大について
小児矯正では顎そのものを広げることがありますが、成人矯正では歯槽骨の範囲内で歯を横に広げる方法が一般的です。この際、歯槽骨に沿って歯が正しく並ぶことで、上から見ると歯がU字型に並びます。歯が内側に倒れてしまうとV字型になり、これを元の位置に戻すことで歯が横に広がり、スペースが生まれます。しかし、歯槽骨がないところに歯を動かすと歯茎が下がり、歯の寿命が縮まる可能性があるため、注意が必要です。

非抜歯矯正のリスク
非抜歯矯正は、歯の凹凸が小さい場合に適しています。しかし、大きな凹凸があるにもかかわらず非抜歯矯正を強行すると、歯が前に飛び出してしまい、出っ歯や口を閉じることができなくなる「口ゴボ」状態になるリスクがあります。非抜歯矯正を検討している場合は、詳しい検査と歯の凹凸の評価が必要です。凹凸が小さい場合は非抜歯矯正でも問題なく歯が並びますが、大きい場合は抜歯矯正が必要になることもあります。矯正治療を失敗させないためには、自分の歯並びに合った適切な矯正治療法の選択が重要です。

 

投稿者: 日置矯正歯科

2024.04.09更新

矯正治療で抜歯は必須?

矯正治療において歯の抜歯に抵抗を感じる方もいるでしょう。抜歯が必要な場合とそうでない場合があり、それぞれ利点と欠点が存在します。抜歯を避けることで見た目は改善されるかもしれませんが、噛み合わせが十分には改善されないこともあります。

抜歯が必要な理由
矯正で歯を抜く主な理由は、限られたスペースに歯を整然と配置するためです。歯並びの問題は、多くの場合、歯の数やサイズに対して顎の骨が小さいことに起因します。顎に収まらない歯が原因で歯並びが悪化する場合、抜歯してスペースを確保する方法が効果的です。

抜歯なしの矯正リスク
抜歯を行わずに無理に矯正をすると、元の歯並びに戻る「後戻り」や、口元のシルエットが不自然になるリスクがあります。

抜歯する歯
矯正時には、噛み合わせに影響が少ない歯を選んで抜歯します。一般的には、第一小臼歯または第二小臼歯が抜歯されます。これらの歯は、食べ物を噛み切る前歯や、他の歯への負担を分散する犬歯と比較して、機能的な影響が少ないためです。

抜歯にかかる費用
抜歯の費用は自由診療であり、通常は1本あたり5,000円から10,000円が目安です。ただし、親知らずが虫歯や歯周病を引き起こしている場合には、保険適用の可能性があります。

非抜歯矯正の可能性
抜歯を伴わない「非抜歯矯正」も可能です。歯並びの乱れが比較的軽度で、余分なスペースがある「すきっ歯」などの場合には、抜歯なしで矯正が行えることがあります。しかし、顎が小さく、歯の凹凸が大きい場合や、大きな「出っ歯」や「受け口」の症状がある場合は、歯を後退させる必要があるため、多くの場合で抜歯が必要です。

幼少期の矯正
子どもの時期に矯正を開始すると、抜歯なしで治療できる可能性が高まります。これは、子どもの顎骨が柔らかく、成長を促して永久歯がきれいに並ぶ土台を作ることができるためです。また、早期に治療を開始することで、矯正の痛みが少なく、悪い癖を改善することで全体的な口の健康が向上します。

投稿者: 日置矯正歯科

2024.04.06更新

床矯正治療とバイオブロック治療の違い

歯列の治療には、悪化した原因を特定することが重要です。ガタガタとした歯並び、受け口、歯がきちんと咬み合わず隙間が生じる場合など、問題の根本は、上あごの骨が適切に発育しないためとされています。
当院では、この問題に直接対応する「バイオブロック」を使用しています。バイオブロックは、歪んで成長した上あごの骨を立体的に修正し、正常な成長を促します。
一方、床矯正では、歯を並べるためのスペースが不足している際に装置を使用してあごの骨を横に広げる治療を行いますが、これは骨を立体的に移動させるものではなく、上あごの骨を正しい位置に戻すことはできません。
バイオブロックでは、「悪い歯並び=小さいあごの骨」という観点から治療を行いますが、これが床矯正との大きな違いです。悪い歯並びの根本原因は、上あごの骨の不適切な成長にあります。

バイオブロック治療のプロセス

上あごの治療を「バイオブロック ステージ1」を使い、正しい位置へ導きます。これにより、舌が自然と上あごに収まるスペースを作り出します。
上あごの成長を誘導した後、下あごの治療を「バイオブロック ステージ1」を用いて開始します。
最後に「バイオブロック ステージ3」を使い、顔全体のバランスを整えます。
健康的で美しい顔の条件は、自然に唇が閉じていること、舌が軽く上あごに触れること、歯が軽く接触していることです。

バイオブロックによる治療は、正しい呼吸法を身につけることを目的とし、以下の症状が改善可能です

・叢生(でこぼこの歯並び)
・上顎前突(出っ歯)
・反対咬合(受け口)
・開咬(奥歯で咬み合わせたときに前歯に隙間が生じる)
・ガミースマイル(笑うと上の歯ぐきが目立つ)

改善が見込めるその他の症状には、アレルギー性鼻炎、子供のいびき、アトピー、不安定な精神状態、風邪の多発などがあります。歯並びや成長に関するご不安がある場合は、ご相談ください。

投稿者: 日置矯正歯科

2024.04.01更新

途中で辞めた矯正治療の再開はできる?

矯正治療は通常の歯科治療と異なり、途中で断念するケースも少なくありません。これは、治療期間が長引いたり、治療の痛みが辛い場合が多いからかもしれません。しかし、治療を中断して後悔する方も多く、他院から当院に治療再開の相談に来られる方がいます。

まずは相談から始めましょう
矯正治療を再開したい場合、まずは相談することが重要です。

電話での事前相談
矯正治療の再開や引き継ぎが可能かどうかは、それぞれの歯科医院に確認が必要です。ウェブサイトに情報がない場合が多いため、気になるクリニックがあれば、まずは電話で相談してみましょう。

症例が豊富な医院を選ぶ
途中で中断した矯正治療を持ち込む場合、症例や実績が豊富な医院が対応しやすいです。矯正が中断された歯並びは治療の難易度が高まるため、症例の多さをウェブサイトやカウンセリングで確認し、類似のケースを治療した経験があるかを重視しましょう。
辞めた原因を解消できる医院を選ぶ
矯正治療の再開を考える際には、中断の原因を理解することが重要です。その理由に対処できなければ、再開後も中断するリスクがあります。

通院のしやすさ
歯科医院が遠かったり通いづらかったりすると、中断の一因となりがちです。矯正治療では頻繁に調整が必要なため、自宅から通いやすい医院を選ぶことが望ましいです。

担当医との相性
矯正治療は数年に及ぶことが多く、担当医との相性が治療を続ける上で非常に重要です。治療方針や説明の不足などが原因で中断することもありますので、カウンセリング時に相性を確かめましょう。

予約の取りやすさ
予約が取りづらいと、治療のペースが乱れがちです。矯正治療では定期的な通院が必要なため、予約がスムーズに取れる医院を選ぶことが重要です。

治療のつらさ
矯正治療の痛みや不快感が原因で中断することもあります。つらい治療を避けるために、マウスピース矯正のような選択肢も検討する価値があります。

矯正治療再開のポイント
矯正治療を再開する際は、以下の点に注意してください。

費用の負担
再開には再び費用が発生します。矯正を中断した時期や状態によって費用は変わりますが、通常は新たに始める場合と同様の費用がかかることが多いです。

対応可能な医院か
多くの医院で相談には乗ってくれますが、実際に矯正を再開できるかどうかは医院のポリシーに依存します。

中断の理由が解消されるか
再開した医院が以前の中断理由を解消できなければ、同じ問題が再発する可能性があります。ですから、それらの問題を解決できる医院を選ぶことが重要です。

投稿者: 日置矯正歯科

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